花粉対策
花粉症の原因とは
花粉症のメカニズム・発症の原因についてご紹介します。
花粉症の症状があらわれる仕組み
人間の体には、体内に侵入しようとした外敵を取り除こうとするはたらきが備わっています。
例えば、鼻水で洗い流そうとしたり、くしゃみで外に吹き飛ばそうとしたり。ただ、人によっては、ある特定の異物に入ってこられると、このはたらきがいき過ぎて過剰な反応(アレルギー反応)を起こします。花粉症は、からだに侵入した花粉を、敵と認めて反応してしまう過敏な体質の人に起こるのです。
症状があらわれる仕組み
外敵を捕まえる“センサー”(抗体)が、体の中に入ってきた花粉(抗原)をキャッチする |
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“センサー”から情報を受けた細胞が、アレルギー反応を引き起こす物質(ヒスタミンなど)を放出する |
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くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出る |
花粉症が増えている理由
近年、花粉症が増えている背景には、以下の5つのような環境などの変化があると考えられています。
スギ花粉の増加

昭和30年代、盛んに植林されたスギが成熟し、花粉を多く付けるようになったことに加え、その建築資材としての価値が下がり、手入れもされないまま放置されていることが、花粉の飛ぶ量が増えていることと関係しています。
気密性の高い住居

サッシの普及などで住居の気密性が高まった結果、ダニやハウスダストが増加し、アレルギー体質の人が増えてきました。
食生活の変化(高たんぱくの食事)

高タンパクの食生活は正常な免疫反応にとって大切ですが、逆に、アレルギー反応も高める結果となりました。
大気汚染

車の排気ガス中の微粒子が原因となって、アレルギーを起こしやすくさせていることも考えられます。
ストレス社会

アレルギー症状は自律神経と深く関わっているため、ストレスで自律神経の調節が乱れ、花粉症の症状も出やすくなります。