便秘
便秘の原因って?
便秘とは?

便秘とはいつもの習慣よりも排便回数が減ること!
便秘とは長年の排便習慣がよりも回数が減ったり、排便をしても残便感が不快感がある、下剤を飲まないと排便がでない状態のことで、毎日排便がないことを指すわけではありません。
CMなどで「毎日快適!」とよく言われていますが、本人が苦痛なく自然排便ができているなら、2~3日に1回の排便でも「便秘」ではないと考えていいようです。
知ってるようで知らない?便秘の症状とは?

1. なかなか排便できず、お腹が張るし食欲も落ちる!
腸管の緊張が緩み蠕動運動が十分に行われないため、便が大腸内にとどまる時間が長くなります。そのため便の水分がどんどん吸収されるため便が硬くなったり、腸内のガスが発生しやすくなります。消化管の動きのバランスが悪いため食欲も落ちてしまいます。
このパターンの便秘症は、老廃物が長く体内にとどまるため、肌荒れや頭痛などの症状も自覚症状として感じることもあります。
2. コロコロした便しか出ない
消化管を適切に動かしているのは副交感神経によるものです。その副交感神経がストレスや環境の変化等の影響で過緊張になり、うまく便が運ばれなくなってしまうために起こるといわれています。
便の性状は、ウサギの糞のようなコロコロした便になりやすく、他の自覚症状としては食後に腹痛が出現したり、残便感などがあります。
3. 便があるのに便意がない
高齢の方や寝たきりの方に多い症状ですが、痔に悩まされている方や恥ずかしくて便意を我慢することを繰り返すうちに直腸に便があるのに便意を感じなくなってしまいます。
この症状が長く続くと、浣腸をしても直腸の便は残ってしまい、摘便などが必要になることもあります。
4. 最近、便がすっきり出なくなった
大腸ポリープや腫瘍などができたことがきっかけで、長年問題なかった便習慣が”なんだか変わったな”と感じることがあります。便の通り道に何かができると、便はそれをよけようと便が細くなったり形が変わったり、便がポリープやがんに邪魔されて便秘が引き起きされます。
そもそも便秘の原因とは?

1. そもそも食事量が少ない
食べる量が少ないと便になる量も減るため、便秘になりやすくなります。朝食抜を缶コーヒーなどで済ましたり、野菜などの植物繊維が少ないと、便を直腸へ送り出す全体量が少なくなり、便が腸内にとどまることなり便秘になります。
また、若い女性に多い過度なダイエットも、食事量全体が少なくなり便秘を招くことがあるので注意が必要です。
離乳食に移行し始めた赤ちゃんの便秘も、水分量と食事量のバランスの変化で便秘になることがあります。
2. 腸内環境が便秘向き
植物繊維をあまりとらなかったり、甘い物や高脂肪で刺激の強い食事をとることで、腸内細菌のバランスが崩れ、善玉菌が住みにくい環境に変わってしまうことがあります。
善玉菌が減少すると、ガスがたまりやすくなったり、腸の蠕動運動がうまく働かなくなります。
腸内細菌のバランスが悪いことも便秘の原因になることもあります。
3. ストレスの多い環境にいる
ストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱す要因になります。
職場や仕事内容が変わった、人間関係に変化があったなどがきっかけで便秘になる場合もあります。
4. 運動不足や代謝が悪い
運動不足も便秘になる原因の一つです。女性や高齢の方は腹筋が弱く、腸管の緊張が緩み蠕動運動が起こりにくくなりがちです。また、基礎代謝が悪く、冷え症の方も便秘になる傾向があります。
5. 便意を我慢する癖がある
若い女性や高齢の方に多い症状です。せっかく便意を感じたのに「家でないとできない」「トイレが長いことで誰かに何か言われるかも」と思い、便意を我慢し、その便意が消失してしまい、便秘になるパターンです。
高齢の方は「トイレに行くのが億劫」「一人ではトイレにいけない」と我慢してトイレに行かなくなりがちです。
便意を我慢することを続けると、直腸に便があっても便意を感じにくくなってしまい、硬い便原因の便秘になってしまうことがあります。
6. お薬が原因でなる便秘
鎮痛薬や降圧剤、向精神薬等を服用することで、便秘になるお薬も多くあります。
最近お薬を飲み始めた、お薬の量や種類が変わった等がきっかけで、便秘気味になった場合にはお薬が原因かもしれません。
7. 病気が原因の便秘
イレウスや大腸ポリープ、大腸がん等が原因で、便の通り道が塞がれ便秘を引き起す事があります。
また、糖尿病や甲状腺機能亢進症などの疾患も便秘を引き起こす事があります。